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アヤノ
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「信じる?」
アヤノは僕の言葉に、そう、と大袈裟に頷いた。
「オレねぇ、まだ誰にも言ってないことがあるんだぁ」
何を言う気?
大体そんなこと、会って数分の僕に言っていいの?
「あのねぇ、オレ、人の心が読めるんだぁ」
何を言い出すかと思えば…………
何それ、すごい!
「本気?」
「うん」
…………………………
アヤノって綺麗だよね。
「やだなぁ、照れちゃうじゃぁん」
「ほんとだっ……!」
「あ、やっぱり今のって試してたんだぁ?」
アヤノは、ふふっ、と笑うと
「よかったぁ」
と呟いた。
「なにが?」
「信じてくれなかったらどうしようって思ってたんだぁ。
それか、信じても気味悪がられたりねぇ」
「いやぁ、まあ、よくあるじゃん?
超能力とか霊能力とかあるんなら、人の心が読めても別に不思議じゃないかな、って」
ね?と言うと、そうだねぇ、とアヤノは何度か頷いた。
「時雨、オレねぇ、裏風紀なんだぁ」
「……裏?」
「そぉ、表立って行動するわけじゃなくてぇ、コソコソする感じなんだぁ」
「それ、僕に言ってもいいの?」
「うん。
協力したいから明かしたんだよぉ」
「協力?」
「何かあったとき、味方は多い方がいいでしょぉ?
オレの立場って結構強いから、使えるしねぇ」
「そうなんだ」
「うん。
あ、他の人には秘密ね?
翔と港醍とルイ以外知らないからさぁ?」
「そうなんだ。
わかった、約束するよ」
っていうか、翔って誰だっけ。
そう思ってると、アヤノはクスクス笑った。
「翔は委員長だよぉ」
「え? あ、そっか。
睦月翔だっけ」
なるほどね。
「じゃあ、オレはこれからちょっとお仕事あるから、じゃあねぇ。
あ、これ、オレの携帯の番号だから登録しといてねぇ」
「ん、ありがと」
アヤノはそのまま手を振ってどっか行った。
詳しいことはわからないけど、アヤノは信頼できると思う。
なんか掴めないけど。
ー補足ー
アヤノ
本名不明
赤髪、赤い目の超絶美女顔
裏風紀
色々とミステリアス
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