アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
うん
-
寝ちゃった……
なんか、前髪あげると幼く見える。
会長は少し苦しそうに眉を寄せている。
僕は会長の寝ているベッドの横に椅子を持ってきた。
勝手に椅子を動かしたけど大丈夫かな。
まぁ、いっかな。
そう言えば会長の髪を撫でた時、少し気持ちよさそうにしてたよね。
僕はもう一度会長の髪を撫でた。
サラサラで綺麗な黒髪。
睫毛も長い。
鼻も高いし、頬は柔らかそう。
そしてふと、会長の唇に目がいった。
ハプニングだったけど、1回会長とキスしたんだよね……
あの時の照れ方といったらw
…………つい最近なのにずいぶん昔のことみたいに感じるのは、毎日が忙しいからなのか、充実してるからなのか。
会長の綺麗な寝顔を見て、目を細める。
そして僕は、無意識に会長の唇に、自分の唇を重ねていた。
柔らかい……
………………………………ハッ!
寝てる人間になんてことして……!
いやいやいや、これは……そ、そうっ、風邪をうつすと早く治るって言うじゃん!
じゃあ、僕にうつしちゃえば?って感じで、ね?!
「…………………………はぁ……」
会長の唇を見て、自分の唇に触れる。
無意識って怖いなぁ……
……ほら、なんか、キスしたくなる可愛さっていうか、ね!
うん、そう、これは動物を愛でるのと一緒!
いや、会長が動物と一緒って訳じゃなくて、可愛いモノって無性に抱き抱えたくなるじゃん?!
だから……恋愛とか、そういうのじゃなくて……
…………まだ……だって、虹のこと……
………………
「会長……ごめん……」
僕、最低だ……
虹のことが好き。
でも、会長のことも好き?
何それ。
先に進めてさえ居ないのに……まだ引きずったままなのに……
「僕……どうしたらいいんだろう……」
“やりたいようにやれよ”
「………………え?」
虹の声……?
“やりたいようにやれよ
俺は、お前が何を選んだって、絶対に責めたりしないから”
…………虹…………
高2の時に言われたんだっけ……
…………それでも、まだダメだよ……
何も解決してない。
これはただの気の迷いかもしれないし、最近会長と一緒にいることが多くなって、会長のいろんな面を見れたから、ただ、そう思ってるだけかもしれないから。
ちゃんと好きなのかどうか、まだ、わかんないから…………
いや、まぁ、キスしちゃったのはね、うん……逃れようのないことだけど。
うん……まぁ、ね……
うん…………うん……
ヤバイ、今になって罪悪感がっ。
とりあえず、罪滅ぼしに何か食べやすいものでも作ろう。
うん。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 198