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29※
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ごちゅっ、ぶちゅっずちゅんっどちゅっぼちゅんっぼちゅっどちゅんっっ!
真上からの強烈なピストン、しつこいくらい結腸を狙い撃ちにされれば僕の理性は吹っ飛んだ。
「んぉおっおおっ深い、深しゅぎるぅうっ、おちんぽぉ、しょこいじめんといてぇっ!あ゛あ゛ぇぇぇぇっ」
「ふーっ、ふーっ、はっ、度し難い馬鹿には、ここに言い聞かせる他ないでしょう! ゔっ」
「ィっ、やあぁあああっ」
中のペニスが大きく脈打ったあと、結腸に亀頭を食い込ませてびゅるるるるっと大量の精液を吐き出す。何度出しても一向に萎え知らずで、まだ僕の中で硬度を保っている。
「っふぅ、並大抵の人間ではここには届きませんからね」
「はひっ、はひっ」
皐月くんの下生えが僕のお尻に密着しており、そこはぐっしょりと濡れている。びくびくと痙攣して、人形のように無抵抗の僕の身体を抱えあげると繋がったままの状態で運転席に座った。ぐったりする僕のことなんて気にもとめず、強く尻を揉みしだきながら下から緩く突き上げる。
「お゛っ、お゛っンぉ」
「栄さん、舌を出しなさい」
「ふひ ぅっ…?、ン、べぇ…」
言われるがまま舌を出すと摘まれた。ちょっと強めに引っ張られ、くちゅくちゅと弄られる。皐月くんの指は煙草を吸ってるからか少し苦い。
「っ」
離れようとした指先。その指先を追おうとしてペロリと舐め上げたのは無意識のうちだった。珍しく息を詰めた皐月くんの顔が、みるみる険しくなっていく。
「い゛っ…!」
僕の腰骨を掴むと、ズドンッと下から突き上げた。まるでジェットコースター、天辺から急降下したときみたいに息が出来ず、ピーンと足の爪先が伸びる。
あ、これはまずい。
「そうやって誰彼構わず誑かすから、あんな男に言い寄られるんですよ!」
「んぉッ たっ…んあ゛っあ゛ッ!」
誑かしてない、そう言おうと口を開いたのに、一呼吸遅れてやってきた強い波。僕の背中が当たってクラクションが鳴り響くのと、ぷしゃあぁと潮を吹くのはほぼ同時だった。
「くっ、ぅ…この淫乱が! 私がどれだけ我慢をしているか、貴方は全然知らないっ!」
透明の飛沫が皐月くんの服や車内を濡らすが、御構い無しに僕の身体を揺すぶる。車内が激しく揺れるのに合わせて鳴るクラクションがうるさくて、皐月くんの声も聞き取れない。
「イクッイクイクッイッちゃ、あああぁっ」
「ーーは、ぁっ、こんなに深いところも、身体の至るところに印を残しているのに! 私の気なぞ他所に、貴方は簡単に他の者を受け入れてしまう!ーーあぁ、私以外の貴方に関わる全ての人間を消してしまいたい!」
酷い嫉妬心を丸出しに、僕を犯しつくす皐月くんは僕より苦しそうに見えた。吐露した皐月くんの心の内側。堪らず、僕は皐月くんの頬に手を添える。
「……愛しとるよ、皐月くん」
見開かれた皐月くんの瞳。動きが止まった。
ーー大丈夫、ちゃんと僕は皐月くんのモノだから。
安心させるように宥めるように。きちんと気持ちを込めて大切に囁く。
柔らかく微笑んで、ちゅう、と口付けを落とした。ゆっくり唇を離して、皐月くんの顔を見遣る。僕の喉から悲鳴が漏れた。
だって。
「違う」
僕の予想と反して、皐月くんが全ての感情を削ぎ落としたような能面じみた顔でいたから。
「私は」
ざわざわとする胸騒ぎ。嫌な予感に身を引こうとするが腕をガシッと掴まれた。
「栄さん、貴方を殺したいのです」
眉一つ動かさず、無表情にそう言い切る。
瞬間、ぞくぞくぞくっと鳥肌が立つほどの恐怖が駆け巡った。恐怖? いや、これはーー
「あ゛っ、あああっ、あは、皐月くぅんっ、すごい、それヤバ……ッ!」
尋常じゃないほどの快感だ。
「ぐっ!?」
僕の首に伸びた手。躊躇のない本気の力で締め付けられた。
「私も愛してますよ。でも、貴方も私もその辺の恋人達のような反吐の出る甘さなんて、最初から持ち合わせてないでしょう。あるのは『共依存』、愛情とは名ばかりの支配欲です」
ギリギリっと腕に力を込められて苦しいはずなのに、身体は確かに歓喜していた。苦しければ苦しいほど、頭の中が甘くスパークする。
(ぐっ、んぉあああっ首絞められて苦しいのにイグう゛う゛うっ!!)
「ひゅぅっ、かはっ」
ぷしゅっぷしゃあっびくんびくんっ
首を絞められているのにもかかわらず、白目を向いてアクメをキメる僕に、小さく唸り声を漏らしてから皐月くんは片頬を上げる。
「ふっ、貴方が変態ばかりを引き寄せる理由、教えてあげましょうか」
「がっ、ひゅ、ゔゔっ うっ」
苦しい、苦しい、死ぬ……!
びくびくと震える肢体から血の気が引いていく。一向に緩まない力は、本気で僕を絞め殺そうとしているらしい。
「貴方も救い難い変態だからですよ」
「ーーんひぃっ」
やばい。死ぬ。
がくん、と落ちそうになった間際、見計らったように手は離された。
いきなり肺に入ってきた酸素、咳き込む前に今度は皐月くんの唇によって呼吸を奪われる。
「はっ、んんん……んふっ、んん」
びちゃびちゃと唾液と舌を絡ませながら猛然と腰を振られ、上も下もドロドロの激しいディープキスに酸素不足の脳みそがくらくらしてきた。
ぶちゅっどちゅっパンパンパンパンパンッ!パチュパチュ!ずぽっ!ずぽっ!ぐぼっ! ぼびゅっぼびゅるるる!
皐月くんの激しい抽送は、深層部に突き当たって止まり中で膨らんで、トドメとばかりに大量中出しをキメた。
「ーー〜〜ぅ、おぇ、げほっ、ハァ…ハァ…あっぃ…ぁっ、死んだ…?」
「……死んでませんよ」
「はぇ…」
冗談は一切言わず、すぐさま有言実行するのが皐月くん。殺すと言ったら本気で殺す。さっきだって僕を本気で殺そうとしようとしたはずだ。踏み止まったのは、モラルのため? いやそんな程度のことで止まるはずがない。
なにせ、この男はーー
「なん……」
「今すぐにでも殺したいですよ。殺して、貴方の身体を、髪の一本血の一滴も残さず、食べて、私の中に入れて本当の一つにしたい」
猟奇的すぎる告白に通常の人間なら蒼褪めて裸足で逃げだすだろう。僕だって普段なら殴ってでも逃げ出す。しかし、熱の浮かされた今は、まぁ皐月くんがそうしたいって言うんならしゃーないな、ぐらいだ。なんにもしゃーなくはない。
「でも、声が」
続けられた言葉に静かに耳を傾ける。
「貴方が死んでしまえば貴方の声は聞けないわけじゃないですか。私、貴方の関西弁好きなんですよ」
それだけの理由。されど踏み止まるには十分すぎるほど大事な理由。らしい。
やっぱり皐月くんは、色んな意味で振り切れていて頭がおかしい。
とりあえず、関西弁で良かったな、とこれほど関西弁に感謝する日が来ようとは思いもしなかった。
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