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仲間と嫉妬 01
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今日は午前の講義が終わったら有給を取っている光さんとデート。
この前の土日は熊本に行ってて休めたけどある意味休めてないから、有給を取って土日も休みで三連休にしたらしい。
俺も休みが欲しかったけど、自主休講は光さんに許されないから…。
俺の講義が終わる時間に光さんが大学まで車で来る。
大学の食堂で一緒にご飯を食べて、それから街に出かける感じ。
ということで俺は朝からご機嫌だった。
それは眠い講義もちゃんと起きてるほど。
日向と奏は自主休講だから一人でこの講義後のことを考えながら受けていた。
凄く楽しみ。
「七瀬ー!そんなにニヤけてどうした?そんなにこの問題好きなのか?」
「そうですー!」
「「はは!」」
ニヤニヤしすぎで教授に注意されてみんなに笑われたことは光さんに内緒にしよう。
講義が終わり、大学の食堂の入り口で待っていると、同じクラスの崎原さんが声をかけてきた。
「七瀬くん、機嫌のよかね〜」
「なんで分かっとー?」
「さっきも注意されてたけど、ニヤついて表情が煩かもん」
「崎原さん酷かよ!」
崎原さんは俺と同じ熊本出身ということで、仲良くなった。
だから日向達の前ではあまり方言を使わないけど、崎原さんの前ではいつも方言を使っている。
「あはは!それで今日何かあっとね?」
恋人なんだけど、知り合い…でいいかな。
「今から知り合いが来てご飯食べるとよ」
「へえ!席はもう取っとると?」
「取っとるよ!」
「じゃあ安心ね。早く来たらよかね」
「そろそろ来るはずとばってんねー(来るはずなんだけどね)」
それから崎原さんと話しながらキョロキョロしていると光さんから着信がきた。
「…あ、知り合いから電話きたけん、またね!はよ友達が来るとよかね!」
「うん。またね!」
崎原さんに別れを告げて食堂の外に出て電話に出る。
『あ、色葉くん?』
「うん。色葉くん」
『食堂に来たんだけど、人が多くて分からない。どこか分かりやすい目印教えてくれる?」
「いや、俺が行く!どこおると?周り何がある?」
『えっとー…エレベーターかな』
あー、あっちの入り口か。
うちの大学の食堂は1号館に入っているんだけど、入口がエレベーター側と階段側の2つある。
俺はこの建物を利用しないし、俺の学部の講義も違うところだからそっちの入り口を利用しないから、階段側にいた。
「分かった!そこに行くけん、待っとってー!」
『うん、お願いします』
通話を終える前に歩き出し、急いで向かった。
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