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俺の恋人 02
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光さんには、自傷癖がある。
ストレスを感じたり酷く病んでいるとき、逆剥けを血が出るまで剥いでしまう。
…血が出ても剥くのが止まらないときもある。
逆剥けだけではなく太ももとかお腹とか、普段見えない所にも傷つけたりする。
救急箱を持って光さんの元へ行き、向き合って座る。
そして持ってきた救急箱から、絆創膏と消毒液ガーゼを取り出す。
「光さん、怪我してるところを出して」
俺の言葉に従って、そっと右手が差し出される。
今回も痛そうだな。
逆むけを向いて、さらにそこから傷を抉ってあって、血もすごく出ていた。
「偉い」
優しく笑って、光さんの頭を撫でる。
光さんの髪は染められていない赤茶色で、緩くパーマをかけている。
髪色が赤茶色なのは、色素が薄いかららしい。
因みに容姿は一言で言うと、爽やかなイケメン。
…全く羨ましい限りだ。
今では傷つけたあと自分から俺の所に来るようになってはいるけど、付き合いたてのころは傷が治るまで会って貰えなかった。
「いつもいつもごめんね…」
「別にいいよ。そんな光さんも好きだから」
慰めるように、光さんの唇に優しくキスをした。
そして、血で汚れた光さんの中指を消毒液ガーゼで優しく拭き取り、綺麗にしてから絆創膏を貼った。
そして、そこに軽くキスを落とす。
早くよくなりますように。
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