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俺の恋人 07
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朝食を作り終わって、今は9時半。
そろそろ起こしてもいい頃かな。
そう思い、寝ている光さんの体を揺する。
「光さん起きて」
「スーッ…スーッ…」
「ねぇ起きて」
「んっ…おはよ…。キス…」
そう言って、寝起きの光さんは、目を瞑ってキスをねだる。
「おはよう」
チュッ
「んふふ」
光さんは、ふにゃあっと幸せそうに笑う。
そんな光さんに俺も幸せな気持ちになる。
「ご飯食べよう」
「うん」
「いただきます」
二人で手を合わせて食べ始める。
ご飯の前後や外出の前と後の挨拶は、付き合い始めてからするようになった。
これも光さんに怒られたから。
付き合う前は、殆どしていなかったから、ちゃんと癖付くまで時間がかかった。
光さんは駄目なことは駄目とちゃんと怒る。容赦がない。
おかげで付き合っても落ちぶれていかず、ちゃんと人間として成長していると思う。
正月に実家に帰った時は、俺の成長ぶりに家族が驚いていて、理由をしつこく聞かれたから光さんのことを話した。
男ということも話したから、両親は微妙な顔をしたけど俺が付き合って成長しているということで、反対はされなかった。
そこで気付いたことがある。それは光さんがこういうマナーとか普段の生活の不真面目さを怒るのは、男と付き合うことで落ちぶれてしまって欲しくないからだと。
落ちぶれてしまえば、「別れろ」と言われても文句が言えない。
俺はもともと落ちぶれているから、気にしないでいいと思うんだけどね。
でもまあ、光さんと付き合い始めて、結構まともになったよ。
微妙な反応の両親に対し、妹は腐女子らしく、興奮していた。
姉はそのときはいなかったから、まだ知らないと思う。でも妹が妹だから、姉も姉だろう。
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