アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
俺の恋人 09
-
光さんに飲酒・喫煙を禁止されているから、飲み会に行ってもお酒は飲まないでずっとソフトドリンクを飲んでいるし、煙草もバイトで銘柄とか詳しいのに吸ったことはない。
俺は外見だけ見ると、171cmで高くも低くもない身長で、黒髪、色白、(不服だけど)可愛い、真面目そうとよく言われる。
しかし、髪に隠れた耳に、左に二つ右に一つピアスをしているのと、講義のサボリ魔という理由で、友達には不良扱いされ、飲酒も喫煙もやってそうとよく言われ、二つとも否定するとすごく驚かれる。
光さんがいないところで飲酒や喫煙をしたらいいと思われるかもしれないけど、裏切るようなことはしたくないし、何より俺のことを思ってくれてのことと分かっているから。
まあ、付き合いたての時は、飲んでいたんだけど。
「ふふ。もう少しでようやく20歳になるから、そのときは一緒に飲みに行こうね」
「楽しみにしてる」
「うん。話逸れちゃってごめんね。お昼から観光をしようか。飲食店でお昼を食べよう」
「そうだね。まあ、観光というより、入浴がメインになりそう」
「温泉旅行なんだからいいんだよ」
「それもそうか。三日目は、車で寄り道しながら帰ろう。そして、そのまま光さんちに
泊まりたい」
「そうしようか。じゃあ、これで決定だね」
光さんが俺に寄りかかってくる。
光さんの頭を撫でる。
「楽しみだね」
「うん。楽しみ」
それからは何かをするということもなく、光さんが帰る時間までただくっついていた。
「夕ご飯も食べたし、明日は仕事だから僕は帰るね」
「気をつけて帰って」
玄関まで見送りをすると、光さんがクルッとこちらを向く。
「いろー」
そう言って目を瞑る光さん。
キスがしたいんだな。
目を瞑っても格好いいと想いながら、光さんにキスをする。
「満足ですか?」
「満足です。じゃあ、またね。勉強頑張るんだよ」
「頑張るよ」
俺の返事を聞いて「よしよし」と俺の頭を撫でて、光さんは帰っていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 197