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俺の恋人 10 side 光
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試験期間の色葉くんに合わせて、試験が終わるまでは会わないことにした。
今回だけではなくて、ずっとそうしている。
色葉くんに会えない期間はとても寂しい。
でも、学生の本業は勉強。それを疎かにして欲しくないから我慢する。
「はぁ…。早く終わらないかな」
僕はベッドの上で、左の中指の逆剥けを剥いでいく。
スーッと血が流れているけれど続ける。
痛みはある。
でも、止められないのは、この痛みが僕の病んだ心を癒してくれるから。
満足する頃には、右手も左手も血だらけで、左の中指は肉と思われる部分が見える。
「綺麗な色」
赤は嫌いだけど、血の色は好き。
こんな僕を受け入れてくれる人は色葉くんくらい。
「止めろ」なんて言わないで、手当てしてくれて、最後はそこにキスをしてくれる僕には勿体無い恋人。
そんな恋人がいるから、僕の汚さが目立つ。
「汚い」
本当に汚い。
僕は汚い。
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