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試験終了 04
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お客さんの入ってきた音がした。
「いらっしゃいませ」
二人で事務所から顔を出して挨拶をする。
そして、よく見ると入ってきたのは光さんだった。
「光さんだから行ってくる」
「いってらー」
ニヤニヤする馬鹿に一言言ってレジに行く。
光さんが持ってきた、おにぎりとお茶とチョコを会計しながら話す。
「色葉くんおはよう」
「光さんおはよう。今日はもう会社に行くの?」
まだ6時前なのに、スーツを着こなして、出勤姿の光さん。
自分の恋人がこんなにイケメンでいいのかと思ってしまう。
「色葉くんに会いたくて少し早く出てきただけだよ」
「嬉しい。でも、無理はしないでね」
「無理はしてないよ。あ、朝ご飯は作っているから食べてね。夜は眠くなかったらよろしくね」
お盆前で仕事も忙しいと思うのに、会いに来てくれる恋人。
すごく嬉しい。
でも、たまに社会人と学生の差が苦しくなることがある。
仕方がないと分かっていても、苦しいものは苦しい。
「わかった。仕事頑張ってね」
「ありがとう。色葉くんもあと少し頑張って。じゃあ、いってくるね」
「いってらっしゃい」
光さんを見送る。
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