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試験終了 05
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「愛されてんねー」
いつの間にか隣に来ていた伊織。
「だろ?でも、無理されるのは辛い」
血の滲んだ絆創膏をしていた。
それは、俺と会っていない間に傷つけたということ。
俺と会わないというのは光さんだけど、それが俺以上にストレスと感じている。
手当てしてあげないとな。
「それをどうにかするのがお前の役目だよ」
「そうだな」
残念なイケメンもたまにはいいこと言うじゃん。
そして、6時になり退勤した。
「じゃあまた22時なー!遅刻すんなよー!」
「はいはい。じゃあな」
伊織と別れて、光さんちに向かった。
光さんの家は、このコンビニから考えて、俺の家とは反対側にある。
光さんの乗るバス停が俺の家とコンビニの間にあるから、通勤途中や帰宅途中にコンビニに寄ってくれる。
光さんの家について、まずはシャワーを浴びて、洗濯機を回しながら、光さんの作った朝食をレンジで温め直す。
そこで目に入るのはビニール手袋。
ほぼ毎日のように怪我をしている光さんは、衛生面を考えて、料理する時には使い捨てのビニール手袋をしている。
「いただきます」
光さんが用意していたのは、ご飯、味噌汁、肉じゃが。
肉じゃがは多分、昨日の夕飯の残りだろう。
光さんの肉じゃがは俺の好物。
自分が作ったものや親が作ったものと、どう違うのかは分からないが、とにかく美味しい。
テレビを観ながらゆっくり食べた。
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