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試験終了 07
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それからどのくらい眠っていたんだろう。
目を開けると、カーテンから漏れる光がオレンジになっていた。
スマホの時計を見ると、17時過ぎだった。
そして、光さんからの返信が来ていたから、内容を確認する。
『よかった!
夕ご飯は、牛丼がいいな』
牛丼か…。
冷蔵庫の中を確認してみると、その材料は無かった。
「買い物に行くか」
財布とマイバッグを持って、歩いて近くのスーパーへ向かった。
そこは光さんの家から、10分くらいのところで、安いし、生鮮食品の鮮度もいいしで、よく利用している。
この時間は主婦の買い物客が多い。
みんな夕飯の支度をするからだろう。
玉ねぎ、紅生姜、牛肉をカゴに入れてレジに向かう。
その途中で、光さんの好きなグレープフルーツのゼリーを見つけたから、それもカゴに入れた。
「934円です」
「1000円でお願いします」
「66円お返しします。ありがとうございました」
「ありがとうございます」
会計の後、お礼を言うようになったのは、コンビニでバイトをし始めてから。
バイトのとき、お礼を言われるのが嬉しかったから、自分も真似し始めた。
買ったものをマイバッグにいれて、店を出た。
早く帰って、作ろう。
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