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久しぶりの発熱 03
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「あ、れ…」
寒さと頭痛で目が覚めた。
真っ暗で周りが見えないけど、自分がベッドにいることは分かる。
あと額には温くなった濡れタオルが置いてあることも分かる。
確かテーブルでテレビ見てて…。
とりあえず、リビングで寝て、熱出したんだなと思った。
そしてそんな俺を発見した光さんに運ばれたんだろう。
うわー…これ、後から怒られるやつだ。
寝室の電気をつけて周りを見てみると、光さんが見当たらない。
多分、ソファーに寝ているんだ。
掛け布団を頭から被ったままフラフラとリビングへ移動すると、ソファーに寝る光さんの姿があった。
そーっと光さんへ近づく。
すると…
ドンッ
自分の掛け布団に足を取られて転けた。
「……っ!」
ただでさえ熱のせいで頭痛が酷いのに、転けて更に酷くなった。
頭に手を当てて痛みに耐える。
「ん…あ…色葉くん、大丈夫?」
俺の転ける音で目が覚めた光さんは、俺のところまで来て起き上がらせてくれる。
折角寝ていた光さんを起こしてしまった。
「起こしてごめんなさい…」
謝ると、光さんは優しい笑顔で「いいよ」と言った。
その笑顔が更に申し訳なくさせる。
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