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久しぶりの発熱 04
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「それより、まだ体熱いね。頭痛とか無い?」
リビングの時計が目に入ってよく見ると、まだ夜中の1時を回った所だった。
多分、光さんは寝たばかりだったはず。
それなのにそんな様子を見せず、俺に優しい。
自分が熱を出したのが悪いんだけど、申し訳なさでいっぱいになって、涙が出てくる。
普段は全く泣かないのに、熱のせいで弱っているらしい。
涙を止めたいのに止められない。
「うぅ…っ。ごめんなさい…。グズッ」
泣く俺を初めて見たのに、光さんは慌てることなく、俺の顔が光さんの肩に来るような感じで、膝の上に乗せて抱き締めて背中をトントンとする。
光さんの肩が濡れてしまう。
そう分かっているのに、次から次へと涙が出てくる。
「大丈夫だよ。熱でしんどいんだよね」
「ごめ、んなさ…っ。グズッ」
優しい光さんに涙が止まらなくなる。
「大丈夫。大丈夫」
「グスッ…う…ん…っ」
「ほら、ベッド行こう?お粥作るからベッドで待ってて欲しいな」
「いや…っ」
熱で弱っていいるせいか、光さんから離れたくない。
ずっとくっついていたい。
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