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久しぶりの発熱 05 side 光
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熱に侵されたら色葉くんは泣き虫になるらしい。
膝に乗せてから、泣きながら力強く抱きついて離れない。
「すぐ出来るよ?」
「や…っ」
頭を軽く横に振る色葉くん。
可愛いなあ。
「じゃあ、ソファーで待ってて?」
背中をトントンしながら優しく聞くと、ようやく頷いてくれた。
「ん、いい子」
そして、ソファーに連れて行って、寝かせて布団を掛ける。
あんなに顔を真っ赤にしてしんどそうにしているのに、そんな色葉くんが色っぽく見えてしょうがない。
目が潤んでいるからかな。
ビニール手袋をして、ネギを食べやすい大きさに切り、生姜を擦る。
そして、鍋にご飯、ネギ、生姜、醤油、水を入れ、数分煮ると完成した。
完成したお粥を丼に入れ、スプーンと水、薬も持って色葉くんのところに行く。
いつの間にか泣き止んだらしく、起き上がって掛け布団に包まりながら、ぼーっとテレビを見ていた。
「出来たよ」
色葉くんは僕の声に振り向いて、真っ赤な顔で嬉しそうに笑った。
そんな色葉くんの頭を撫でる。
早く良くなればいいな。
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