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温泉旅行 一日目 08
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スーッハーツ
深呼吸して…よし。
「俺たちは男だよ?今更体の作りも変えられない。光さんがすごく気にしてることは知ってるけど、どうにもならないことを気にしたって仕方がないよ。それに、俺は光さんだからシたいんだよ」
光さんの目を見て、伝わることを願いながら言った。
光さんの目は段々と潤んできて、やがては涙が流れた。
そんな光さんに近づき抱きしめ、背中をトントンと軽く叩いた。
「光さん愛してます。まあ、先は長いんだし、ゆっくり進みましょう」
何も焦ることはないんだ。
自分たちのペースで進んでいけばいい。
光さんは俺の腕の中で何回も「ありがとう」と言っていた。
「今日も頑張りましたね」
しばらくして腕の中で寝落ちた光さんから離れ、濡れタオルと絆創膏を用意した。
泣いていたから、次の日目が腫れないように濡れタオルを被せてあげる。
それから、光さんの両手を自分の目の前にやる。
傷つけてあるのは、両手の薬指。
割と最近ずっとそうだから、もうしかして何か俺たちを縛る見えるものが欲しいのかなと思っていた。
たぶん、そうなんだろうけど。
というか、そうでないと俺が空振ることになる。
「よくなれー」
傷つけてある場所に絆創膏を貼ってキスをする。
絆創膏はいつも財布に入れていて、今回は旅行だから、多めに持ってきている。
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