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温泉旅行 二日目 02
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「ちゃんぽんも美味しいね」
「野菜炒めも美味しかった」
そして、ご飯を食べ終え、デザートのパフェが来た。
「うわ…。美味しい。甘党には堪らない」
ちゃんぽんでお腹いっぱいになった俺は、パフェをすごくニコニコしながら食べる光さんを観察していた。
野菜炒めも相当な量があったはずなのに、更にパフェを食べるとか…。
よく聞く「デザートは別腹」というものか。
しばらくすると、近くの席の女の人のグループが光さんをチラチラみていることに気が付いた。
光さんは格好いいからその気持ちは分からんでもないが「生憎俺の恋人だから諦めて」と思う。
そんなの女の人たちに伝わるはずもなく、パフェを食べ終わる頃に誘われたのは言うまでもない。
「あの~観光で来てるんですか~?」
「そうですけど…」
「よかったら一緒に回りませんか~?」
光さんに話しかけてくる女の人たちは、みんながみんなではないけど、香水?か何かの匂いが強くて、吐きそうになった。
もともと匂いに敏感だった俺は、それで顔が真っ青になる。
それに気付いた光さんは、女の人たちを無視して、お店の人にお金を払って俺を外に連れ出した。
「ひかさん…ありがと…。あれ以上あそこにいたら吐いてた…」
外に出て深呼吸。外の空気を吸い込む。
「大丈夫?」
心配そうに俺の顔を見る光さん。
「外の空気吸ったから大丈夫」
「それならいいけど…」
「心配してくれてありがとう」
「どういたしまして」
「気を取り直して行こう。10分くらい先に温泉あるから」
俺は旅館でもらった温泉街の地図を光さんに見せ、場所を指で示した。
女の人たちは何か俺に対する文句を言っていたけど、俺は気づかないふりをした。
まあ、俺があんな人たちに負けるわけないしね。
俺は顔だけは可愛いんだ。本当顔だけだけど。
事前に地図に載っている温泉の中から三つの温泉を二人で考えていたから、どの温泉に行くかで時間をかけることなく行くことが出来た。
三つの温泉を二時間弱くらいずつで回った。
どこも観光客で賑わっていて、なかなか静かに入ることは出来なかったけど、リラックス出来たと思う。
「温泉気持ちよかったね〜」
「そうだね。俺、気持ちよすぎて、途中寝そうだった」
「それは気絶しそうなだけだから、寝ないで」
「寝ても光さんが起こしてくれるでしょ」
「それはそうだけど」
のんびり旅館へと帰る。
三つ目の温泉を出たときには、大分暗くなっていて、温泉街のお店の光が綺麗だった。
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