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温泉旅行 二日目 04
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「それぞれに意味があるんですよ」
「意味?」
何それ?って顔で見てくる光さんに、「聞いたら照れそうだな」と思いながら教える。
「一つ目は、さっきみたいにぷくーっと頬を膨らませたり、ニコッとしたりとか、表情に関する可愛い。二つ目は、病んだり、いじけたりする、性格に関する可愛い。三つ目は、仕事の前に俺に会いに来てくれたりする、行動に関する可愛い。四つ目は、存在が可愛い以上です」
照れそうだと思った光さんは、泣いていた。
あれ…?
いつもなら照れるよな…。
まさか泣いてしまうとは。
「よしよし。光さんは泣き虫ですね。そんなところも可愛いですよ」
俺の胸元に光さんの顔が来るように頭から抱きしめ、背中をポンポンとする。
しばらくすると落ち着いてきた。
「ないて、ばっかりでごめん」
「いいですよ。泣きたい時に泣かないといけませんよ。あ、でも俺の前だけしてね」
「いろは、ものずきだね」
「ひかさんもですよ」
「よしよし」と頭を撫でる。
すると、光さんは頭を撫でている手を自分の頬に持って行き、自分の手で俺の手を抑えてスリスリし始めた。
なんか小動物っぽい。
「いろの手落ち着く。というより、いろの存在が落ち着く」
「いつも俺が一緒にいるとき、すぐに眠れるもんね。そういうところも可愛い」
「睡眠薬使うよりも、いろと寝るほうがいいの」
光さんは光さんと俺の指にはめられたペアリングを触って幸せそうに言う。
「知ってる」
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