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自傷 01
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光さんと初セックスから数日が経った。
あれから一回もヤっていない…というよりは、光さんとまともに話せていない。
俺がバイトやバイトの残業だったり、光さんが飲み会や残業だったりして、光さんの家にいるのにすれ違いばかりだ。
「なあ。俺帰っていい?」
「愛しの皆月さんが来るでしょ?頑張って」
「はぁ…」
ただいま絶賛バイト中。まともに光さんと話せていない現状に無気力状態でいる。
「俺、今日はウォークインの気分だから、ウォークイン行ってくるわ。光さん来たり、人並んだら呼んで」
「了解…いらっしゃいませ」
売り場の納品と飲料のウォークインの納品の2つの納品があって、いつもジャンケンで決めたり、自分から言って決まったりする。
今日はあまり笑顔になれないと思うから、お客さんの前に立ちたくなくて、ウォークインに逃げた。
納品されてきた飲料をダンボールから出して、補充していく。
夏だからか飲料が良く売れるから、納品される量も多い。
ダラダラしていても仕事が終わらなくて残業する羽目になるのは嫌だから、さっさと仕事を終わらせる。
朝6時になり、朝勤の人と入れ替わって、伊織と帰る準備をしていた。
「…光さん来なかった」
疲れてすぐに帰ったんだろうか。
こういうことは別に珍しくはない。
「うん…お疲れ。ねぇ、今からボーリング行かない?」
「はぁ…。仕方ない。付き合ってやるよ」
どうせ帰っても光さんと入れ違いで話す時間ないし、ボーリングに行くことにした。
寝なくても遊ぶ体力があるのは、若い証拠だ。
お互い家に帰るのも面倒臭いからと、そのままカラオケに向かう。
…残業がなかったから、家に帰って一言でもいいから光さんと話していたら良かった。
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