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自傷 03
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光さんの家ではなく自分の家に戻ってシャワーを浴びて、伊織の家に向かった。
「お邪魔しまーす」
「はいはーい」
伊織の部屋には漫画の入っている棚が多い。
それでも部屋はごちゃごちゃした感じはなく、綺麗だ。
俺はそこから適当に気になるBLの漫画をとって読む。
別にBLだけしかないというわけではないけど、その他の漫画は俺の家にあったりするからここでは読んでいない。
「それ最近買ったやつだ」
「え?これ?」
「そうそう。普通にハッピーエンドだったから好き」
「へえ。読んでみよ」
伊織のベッドに勝手に寝転んで、漫画を読み始めた。
ページを進めるとセックスのシーンになった。
それが現実と違うんだよな。
受けは初めてなのに痛がらないし、なんなら一緒にイくし。
涙が出るのは一緒だけど、ほとんど違うと俺は思う。
セックスといえば、こいつに光さんとヤったの言ってなかったや。
俺の寝転んでいるベッドに背もたれながら漫画を読む伊織をツンツンと突く。
「何ー?」
「そういえば、光さんとヤったよ」
「はっ?!それ詳しく!」
漫画から目を離さないで返事をした伊織は、俺の言葉に漫画を閉じて、いつの間にかメモ帳とペンを用意していた。
どこから出したのか気になったけど、あえて突っ込まないでいよう。
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