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いきなりの朝勤 04
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「ただいまー…」
「おかえり。お疲れさま。早かったね」
俺が玄関のドアを開けると、光さんはわざわざ玄関まで来て出迎えてくれた。
「次の人たちが早く来てくれたから、早く上がれたんだ」
靴を脱いで光さんに抱きつく。
そんな俺を撫でてくれる光さんのおかげで、疲れが吹っ飛んだ。
「よかったね。手を洗っておいで。ちょうどご飯作ったから食べよう」
「ありがと!」
手を洗い、リビングに行くと、ご飯と野菜炒めが用意してあった。
「いただきます」
「いただきます」
朝ご飯も食べる暇なくバイトに行って慣れないことをやっていたから、すごくお腹が空いていた。
だから普通の野菜炒めでも、すごく美味しく感じる。
「本当美味しい。もっと食べたい。お代わりある?」
俺が空になった皿を持ってそう聞くと、光さんは笑って「あるよ」と行って、お代わりをよそってくれた。
「ごちそうさまでした」
あれからご飯もお代わりして、光さんが食べ終わっても食べていた。
「いっぱい食べたね」
「もうお腹空きすぎたし、美味しかったしで、すごく箸がすすんだ」
食べ終わった皿を流しに持って行って、光さんの分と一緒に洗った。
それからは何もすることがなかったから、光さんのガーゼを変えることにした。
光さんをベッドに座らせてガーゼをゆっくり外すと、傷は昨日と変わらず痛々しい。
「消毒液しみるけど、我慢してね」
そう言って消毒液ガーゼで拭くと、光さんは「いっ」と顔を顰めた。
「痛い?」
「痛い」
「すぐ終わるからね」
自傷しているときの方が痛いはずなのに、そのときは全然痛そうではないのが不思議。
消毒液ガーゼで拭いた後、ガーゼをあてた。
手の傷は消毒してから、また包帯を巻き直した。
「はい。おーわり」
「ありがとう」
「頑張ったね」
光さんの頭を撫でて救急箱を片付けた。
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