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きっかけ 01
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付き合い始めて二週間経った頃だった。
その日は金曜日で、たまたま俺がバイトが休みだったから、一緒にご飯でも食べに行こうと話になっていた。
俺はそれを楽しみにしていたんだけど、夕方いきなり『今日残業しないといけなくなったから会えなくなった』と連絡がきた。
社会人って大変だと思いながら『仕事頑張ってください』と送った。
その日からだった。
…光さんが会ってくれなくなったのは。
俺は次の日の朝、次の週の土曜日にご飯に誘ってみた。
『おはようございます。
次の土曜日にご飯食べに行きませんか?』
「ふぁ~。今日はバイトだし、洗濯物干したらまた寝ようかな」
洗濯機を回し、それが終わるとゆっくり洗濯物を干した。
12時になってまた寝ようとベッドに入り、アラームを設定するためにスマホを開く。
一応メッセージを確認してみるけど、光さんからの返信はない。
寝てるのかな?と思いながら寝た。
この時はまだ付き合いたてで、どちらかの部屋に入り浸ってはいなかった。ただ家を知っている程度。
結局返信が来たのは夕方。
『遅れちゃってごめんね。
その日仕事入ってるんだよね。
せっかく誘ってくれたのにごめんね』
「はあ…。社会人大変だな」
『そうなんですね。
光さんの空いている日に連絡ください。
俺はいつでも空いているので!』
気にしていないようには言ってみたものの、まだ付き合って間もないから余裕がないのか、少しだけイラっとした。
その日の俺の返信を最後に連絡が来なくなった。
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