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色葉の誕生日 04
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「そう言えば俺、光さんがピアスしているの見るの初めてかも」
光さんはいつもしていない。ピアスホールが開いていることに、たまたま気付いただけだった。
「確かにね。仕事始めてからは、ずっと外しているから」
「いつ開けたの?」
「高校卒業してからかな。僕もはっちゃけていたからね」
今の光さんから、はっちゃけた光さんって何だか想像できない。
「すごく気になるんだけど、写真とかないの?」
俺がそう言うと、光さんは少し考えた後口を開いた。
「実家にはあるんじゃないかな」
「実家か~。いつか帰った時に持って帰ってきてね」
「了解です」
少しして、ケーキを食べ終え、風呂を沸かしている間に片付けていた。
因みにお酒はまだ飲んでいない。
明日が金曜日で、光さんが次の日休みだから、明日飲むことになった。
片付けが終わったとき、風呂が沸いた音が鳴った。
「光さん。先に風呂入ってきたら?」
テレビを見ている光さんに声を掛けた。
「そうだね。入ってくるよ」
光さんはゆっくり立ち上がって、欠伸をしながら脱衣所に入っていった。
昨日は遅くまで起きていたから、眠いんだろうな。多分、風呂から上がったらすぐに寝ていると思う。
そう思いながら、俺はテレビを見ていた。
「色葉くん、次入っておいで」
「うん。あ、光さん、もう寝ていて大丈夫だからね」
そう言って俺は脱衣所に行った。
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