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光の浮気 01
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誕生日から数週間経って、また大学も始まり、大学とバイトに追われる日々を送っていた。
今はバイト中だ。一緒に入っているのは伊織ではなくて、ゆーくん。
ゆーくんは俺の一つ上で俺と同じ大学で学部も同じ。フルネームは名取 柚月(なとり ゆづき)。
「今日は光さん来るから、ゆーくんはウォークインお願い!」
「いいよ」
俺が事務所でお願いすると、ゆーくんはニコッと可愛く笑って了承してくれた。
ゆーくんにも光さんとのことを伝えているけど、詳しくは聞いてこない。
「そうなんだね」って受け入れてくれた。
興味がない、というよりかは、どう返したらいいかが分からないという感じ。
「ありがとー!」
何はともあれ、光さんに会えるから、少しでも余裕を持てるように、早く納品終わらせよう。
俺は意気込んで働き始めた。
「いらっしゃいませーあ、光さん!…と?」
ウォークインが終わったゆーくんが雑貨とかを手伝ってくれて、ようやく終わったときに、ちょうど光さんが来た。
今日は違った。光さんと知らない女の人。
「お疲れ様。この人は会社の同僚の榊さん。さっきまで飲み会で、家が近くだから一緒に帰ってきた」
「こんばんは~!榊で~す」
榊さんは酔ったふりをして光さんの腕にくっついてる。
この人、酔った"ふり"だし、たぶん、光さんのことが好き。
光さんは鈍感だから気付いてないだろうけど。
なんかイライラしてきた。
「こんばんは。七瀬です。光さん気を付けて送ってあげなね。俺、まだ仕事終わらないから、またね」
俺は光さんの返事を聞かないで、事務所に向かった。
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