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光の浮気 03
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俺は布団を剥いで、光さんの上に乗った。光さんは眠りが浅いから、すぐに目が覚めた。
隣の馬鹿女はまだ寝ているらしい。
「ねぇ、なにこれ?浮気?」
俺がそう言うと、光さんは「何が…?」という感じで俺を見る。
「榊さんと寝たの?」
俺がそう言うと、光さんは顔を青くした。
「あ…っ、え…っ、なにこれ…」
「なにこれ、じゃないでしょ。自分のことなのに分かんないの?」
「………」
「なに?俺が去年、奏とキスしたから、その仕返し?でもちゃんと怒られたよね?」
俺は光さんを上から冷めた目で見下ろした。
光さんの前では怒らないから、多分こんな俺を見るのは初めてなんだろうな。
なんと言ったらいいか分からないというような光さんを助けるつもりはない。
そのくらい怒っている。
ベッド近くのゴミ箱には、ゴムの開けた袋がある。
俺と光さんはあまりセックスしてないから、それを開けたのは俺じゃないし、そもそも光さんはこまめにゴミを捨てるから一昨日までのゴミなら昨日の朝に出しているはずだ。
口を開かない光さんにショックを受けて、涙が出てきそう。
「光さんモテるもんね。わざわざ男の俺なんかと付き合わなくても、この馬鹿女と付き合っとけば?男に突っ込まれるより、女に突っ込む方がいいだろうしね。…じゃーね」
俺は涙が流れる前に光さんから降りて、自分の家に帰った。
その間、光さんは追って来なかった。
もうさすがに終わりなのかも…。
最近まで楽しかったのに。
家に帰ってから泣いた。枯れることはあるのかと思うほど泣いた。
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