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光の浮気 04
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あれから俺は大学とバイトには行くけど、それ以外は家から出なくなった。
スマホの電源は入れてない。別に伊織や日向たちから連絡こないし、もともとあまり使わないから困ることはない。
光さんとのことは誰にも相談していない。ただ、ゆーくんと伊織には喧嘩してるとだけ言っている。
光さんがバイト中に来たときに、相手してもらうから。
ゆーくんは、この原因があの時だと気付いているみたいだけど、何も言ってこない。
でも多分、ゆーくんと伊織が2人で入ったときに伊織に言っていると思う。
「はぁ…」
講義も終わって、今日はバイトもないから、家でぼーっとしている。
ご飯は最近ほとんど食べていない。食欲がわかない。
「どーすればいいんだろ」
俺には分からない。このまま自然消滅させるしかないのかな。
あまりこうやって滅入ることがないから、こうなってしまうとどうやって抜け出せばいいのかも分からないから、どんどん落ちていく。
ピーンポーン
夜の21時。こんな時間にインターフォン鳴らしてくるとか常識ないな。
俺は居留守を使うことにした。
ピーンポーン…ピーンポーン…ピーンポーン
「しつけーな!!」
この煩さに我慢できず、ドンっと玄関のドアを開けると、そこには伊織とゆーくんがいた。
「は…?なんで?」
「夜勤組で飲も〜!おっじゃまーしまーす」
「お邪魔します」
ずかずかと入ってくる2人。
部屋が荒れているから家に入れたくなかったけど、勝手に入ってきたから止められなかった。
「散らかってんね」
「まずは掃除からしようか」
ゆーくんの一声で掃除を始める伊織。
「ほっとけよ!」
俺が怒鳴ると、二人とも笑いながら流す。
「もう、ゆーちゃーん!色葉こわーい」
「いおくーん!色葉くんこわーい」
俺が怒っても気にしないで、笑える二人の神経すごいね。図太い。
俺は怒る気も失せて、ベッドに蹲って、二人が掃除するのを見ていた。
一時間くらいして、掃除が終わったらしく、今度は二人で何かキッチンで作り始めた。
何やってるんだろう。
そうは思うけど、そこに行く気力もない。ベッドでぼーっと見つめるだけ。
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