アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
光の浮気 05
-
気付くと眠っていて、伊織に起こされた。
「色葉。お前最近ご飯食べてないだろ?」
「…食欲ないし」
「そんなこと言わないの。ゆーちゃんと一緒に胃に優しいもの作ったから食べよう?」
「美味しいよ?」
「…わかった」
ベッドから出てテーブルを見てみると、お粥や野菜炒め、サラダ、酒、つまみがあって、何故か俺の好物のハムとレタスのサンドイッチまであった。
どこが胃に優しいんだよ。
がっつりじゃん。
「じゃっじゃーん!ほぼ、ゆーちゃんと俺の愛の手料理でーす!」
「でーす」
「…ぶふっ」
なんか、ドヤ顔の伊織と、ただ笑って最後だけ真似するゆーくんの二人の温度差が面白くて、吹き出してしまった。
「わっ。色葉くんが笑った」
「やっと笑ったなー!」
二人は嬉しそうに俺を見ている。
二人のその顔を見て、かなり心配されていたことが分かる。
「…ありがと」
ポツリと呟くと、二人はハイタッチして喜んでいた。大袈裟すぎるけど、この二人が夜勤で良かったと思った。
「早く食べよ!」
「そうだね!色葉たくさん食えよ!」
こうして何気にバイト夜勤組の初めての宅飲みが始まった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
91 / 197