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約束ごと 04 side 光
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こんな僕がよく色葉くんに見捨てられないな、と時たま不思議に思う。
浮気なんてして。
普通だったら許してもらえないよね。
みっともなく「別れたくない」なんて縋ってさ、格好悪い。
色葉くんは本気で別れたくなったりしなかったんだろうか。
病まないで、というのが僕への罰だと色葉くんは言ったけれど、色葉くんのいないところではこうやって病んで、切って、汚れていってる。
罰すらきちんと受けられない僕は、もう駄目な人間だと思う。
「足りない…」
もう嫌だな。
もうすぐ誕生日も来るし、嫌なことしかない。
誕生日になると毎回、自分の生まれた理由を考えさせられる。
そして別に生まれてこなくてもよかったのではないか、と思わされる。
本当に毎年毎年疲れる。
いつもは右太ももだけとか左腕だけとか一部しか傷つけないのに、気づけば両方の太ももを傷付けていた。
血だらけだ。
今は0時過ぎ。色葉くんが帰ってくるまでまだ多くの時間がある。
手当てをしてもらうには時間がありすぎるから、適当に血を拭き取ってもう寝よう。
色葉くんはがっかりするんだろうな。
ごめんね。
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