アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
真面目な話し合い 07
-
「次は俺の遊ぶことについてだけどさ、これは特に光さんのことを気にして遊ばないとかじゃなくて、あんまり遊ぼうってならないだけだよ」
たまに遊ぼうと話にはなるけど、誰かしら予定が入るからなくなってるんだよなあ。
伊織とかとはバイト終わりにそのまま遊びに行ったりするけど、これは予定してるんじゃなくて、ただその時の気分。
「本当?」
「本当。だから気にしなくて大丈夫だよ」
「それならよかった。大学生なんだし、僕のことは気にしないで遊びにいってね」
「ありがとう。じゃあ、これも解決でいいかな?」
「うん」
俺はそのメモを破り捨てた。
「じゃあ、これで最後ね。今、半同棲状態だけど、同棲するつもりはない?」
「今はないよ」
そうはっきりと答える光さんに、少し悲しくなった。
「…それは、どうして?」
「僕の家族に伝えていないというのもあるけど、色葉くんが学生だからだよ。宅飲みとか同棲しちゃうと自分の家ではできなくなってしまうでしょ?あと、勉強でも気を使ったりして集中できないと思う。だから色葉くんが学生の間はするつもりはない」
光さんが俺のことを考えてくれているのは分かる。
分かるけど…。
「ん…そっか」
俺はそうとしか答えられなかった。
「僕も同棲してずっと一緒にいたいなと思うよ」
「うん」
「でも折角のキャンパスライフなんだから色んな人と色んなことして楽しんで欲しいよ」
そんな優しい顔で優しいこと言われたら何も言い返せなくなるじゃん。
「光さんズルい…」
「そういうものだよ」
「俺が卒業したらすぐに同棲してくれる?」
「もちろん。だからきちんと勉強して留年しないで卒業してね」
付き合い始めてから勉強のこととか口煩…よく言ってたけど、ずっとそのつもりだったのかな。
俺が卒業したら同棲するって。
光さんらしいと思う。
「頑張る」
「頑張ってね。じゃあ、これは解決?」
「解決。光さん破って」
光さんは「はーい」と言って笑顔でメモを破り捨てた。
「これで全部解決?光さんはもう何もない?あるなら言ってね?」
「何もないよ」
「じゃあ、解決だね」
いえーい、と光さんにハイタッチのポーズをすると、光さんは俺に合わせてハイタッチしてくれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
124 / 197