アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
真面目な話し合い 08
-
解決して気が抜けた瞬間、眠気が襲ってきた。
「ふぁ〜。そうだ…俺寝てなかった…」
光さんの手当てのことで頭が一杯だった。
朝ご飯食べに行く体力…というか眠すぎて食欲が湧かない。
「色葉くん寝てきたら?」
んー、と言って立ち上がり、座っている光さんの腕を掴んで立ち上がらせ、ベッドに押し倒した。
「え、い、色葉くん?」
「ひかさんと、くっつきときたいとお…」
本当はセックスしたいけど眠すぎて無理だから、押し倒した光さんの上にそっと倒れこみ、光さんに抱き締めた。
「うぇ…っ」
苦しそうな声が聞こえるけど、まあ無視しよう。
ちょうど光さんの胸の位置に耳がきたから、そっと耳を当てる。
トク…トク…と心臓が動く音がする。
「ちゃんと動いてる。光さんは生きてる」
「うん。生きてるよ」
誕生日前後は自殺率が1.5倍になると言われている。
光さんの自傷が誕生日前後に酷くなるのも、きっとそれに関係するんだと思う。
「俺、この音が聞こえなくなったら、すっごく悲しいと」
“生きていて”
遠回しにそれを伝えてみた。
「ふふ。ありがと…いろ」
そう言って光さんは俺の頭を撫で始めた。
それが心地よくて、意識が飛びそう…。
「生きとかなんとよ…おれのために…」
俺はそれだけ言って、意識を飛ばした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
125 / 197