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光の生まれた日 02
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朝の4時。
今日は光さんの誕生日だけど、月曜日だから、光さんは仕事、俺は大学。
アラームで目を覚ましけど、光さんまで起きてしまったから「もう少し寝てて」とまた寝かせた。
寝室のドアをそっと閉め、顔を洗ったあと、キッチンに立った。
今日は光さんの誕生日だから、愛彼?弁当を作るために早起きをした。
光さんも俺もいつもはそれぞれの食堂で食べているから、あまり弁当は作っていない。
平日に早起きすることがないから、すごく眠い。
俺は欠伸をしながら、だけど愛情を込めて、弁当を作った。ついでに自分の分も。
今日、講義爆睡しそう…。
そんなこと光さんの前では口が裂けても言えないから、心の中でそう呟いた。
弁当の中身は、おかかおにぎりと梅おにぎり、光さんの好物のからあげ、卵焼き、サニーレタス、チーズのベーコン巻き。
デザートとして簡単なチョコチップマフィン。
からあげの下準備などは昨日光さんが風呂に入っているときに済ませておいたから、すごく楽だった。
弁当を風呂敷に包み、マフィンは潰れないようにタッパに入れた。
そして弁当に入りきれなかったものを適当に皿に盛り付け、朝ごはんとして用意したところで、誕生日の恋人を起こしに行った。
布団を剥いで、寝ている光さんに飛び乗った。
「24歳のひーかーさーん!20歳のいーろーはーくーんが起こしにきたよ!起きて!」
「いろはくん…おはよ…」
薄眼を開けて、首に腕を回される。
俺はそんな光さんに応えて、キスをした。
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