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新しい季節と出会い 06
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ホラーを見終わって電気をつけると、くたくたの日向がいた。
「も…マジで怖かった」
日向は相変わらず叫び続けていた。
くたくたになって奏にもたれ掛かっている日向を見て光さんが口を開く。
「これ見ようと言い出したのは誰だったの?」
俺と奏は二人で「これ」と日向を指差した。
「これって酷くない?皆月さんもそう思いません?」
同意を求める日向に光さんは苦笑い。
「まあ…。でも筒原くんが面白くて全然怖くなかったよ」
「だよねー!」
「皆月さんまで酷いです!隣のバカップルが意地悪するよ!」
かなちゃーん、と奏に泣きつく日向を奏は「離れろ」と無情にも引き剥がした。
「とりあえずお前は静かにしろ。近所迷惑だ」
「かなちゃん酷い!!」
よく初対面の光さんの前で騒げるよなー。
光さんずっと苦笑いしてんじゃん。
悩まれるよりマシだけどさ。
「賑やかだね」
楽しそう、と懐かしそうな目をする光さんはどんな大学生活を送ったんだろう。
あまり過去の話をすることがないから、お互い知ってることが少ない気がする。
「日向が騒がしいからねー。そうだ。光さんも何か飲む?」
まだ他にDVDを借りてきている。
ノリで選んだ恋愛ものと外国のヒーローもの。
「んー…というか僕いていいの?折角三人で楽しんでるのに…」
最初のような不安な顔をする光さんの頭を撫でてあげる。
「気にしな「俺、普段のいーちゃんのこと皆月さんに教えてあげたいです!!」
気にしないで、という俺の言葉は突然こっちの会話に入ってきた日向に遮られた。
普段の俺って何なんだろう。
そして日向の言葉に興味津々な光さんも何なんだ。
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