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番外編 僕らの始まり 03
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その日の夜、テレビを観ながら夕飯を食べているとスマホが鳴った。
食事中にスマホを見るのは行儀が悪い感じがしてあまり好きではないから、電話以外は食べ終えてから見るようにしている。
今回は電話じゃないから後で見よう。
そして食べ終え、スマホを確認すると、知らないアドレスからメッセージがきていた。
恐る恐るタップして開くと、今朝の男の子ーーーそれは一目惚れの相手から。
『こんばんは!今朝一緒に走った者です。七瀬 色葉といいます。仕事帰りはあのおじさんと会いませんでしたか?ただ心配だったので連絡させてもらいました。』
あの子は七瀬くんというんだ。
そして「今朝一緒に走った者です」って面白い子だなあ。
思わずクスッと笑ってしまった。
『こんばんは。僕は皆月光と申します。わざわざ連絡と心配してくれてありがとうございます。帰りはあのおじさんに会うことなく帰ることができましたよ。』
七瀬くんからの連絡が嬉しくて、心を弾ませながら皿洗いをした。
『無事に帰られたのならよかったです!明日からも気を付けてくださいね。』
「ふふ。優しいなあ」
『気を付けますね。あの、今朝も言いましたが、お礼がしたいので七瀬くんが暇な日に食事でも如何ですか?』
折角彼との繋がりができたんだ。ここで切る訳にはいかない。
恋愛には積極的ではない僕だけど、何故か今回は積極的だと思う。
一目惚れだからだろうか。
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