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番外編 僕らの始まり 08
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そう願っていても来てしまった8月8日。
告白しないなら告白しないでいいとは思う。
それでも僕は今日告白する。
待ち合わせは12時で、昼食を食べて七瀬くんの好きなアニメのイベントに二人で行く。そして夕飯も食べて解散という予定。
ほぼ100%今日で僕たちの関係は終わるから、七瀬くんといる時間を一秒一秒を大切に過ごしたい。
「皆月さんこんにちは!」
「七瀬くんこんにちは」
「では行きましょう!」
七瀬くん本当に可愛い。
右の目尻にある泣きぼくろ。二重で大きい目。男の子にしては長めの髪。それからチラチラ見える猫と十字架の可愛いピアス。
ピアスは狙ってるのか無意識のうちに選んでるのか少し気になる。
アニメのイベントで七瀬くんは大興奮だった。
僕はそのアニメを観たことがなく、イベントに行くと決まってからDVDをレンタルして観た。
それとイベントに行く途中で色々教えてくれたから、僕も楽しむことが出来た。
「あー!楽しかったー!」
「そうだね。僕も楽しかったよ」
「本当ですか?それならよかったですけど、今日、何か元気ないから」
そう言って僕の顔を可愛い顔で見つめられ、僕は思わず目をそらしてしまった。
そんな可愛い顔で見ないで…。
「そ、そうかな…?それよりもう夕飯食べる?それとも買い物する?」
君に告白するつもりだからだよ、とは言えず話題を変えた。
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