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番外編 僕らの始まり 11
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食べ終わってからは、ゆっくり歩いて帰っていた。
どこで告白しよう。
いつしよう。
それで頭がいっぱいで、七瀬くんの話が入ってこない。
今日で最後なのに。
もう明日から本当の他人になってしまうのに。…泣いてしまいそうだ。
「…づきさん!皆月さん!」
「ん…?あ、ごめんボーッとしてた。何の話してたっけ?」
可愛い顔に覗き込まれて、ドキッとした。
「どうして泣きそうなんですか…?」
「そ、れは…」
もう家にも着いてしまう。
今言うしかないと思った。
「七瀬くんのことが好きです…。男っていうことも知っています。でも、助けてもらった時、格好良くて一目惚れしてしまいました。ごめんなさい…」
恥ずかしくて顔は真っ赤、罪悪感で涙目。
僕の告白に対して七瀬くんは何も言わないし、言い逃げしたい。
でもそんなことしたら七瀬くんに悪いから逃げられない。
だから「気持ち悪い」と言って、はっきり僕を振って。
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