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突然の姉のお誘い 03
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食後のコーヒーを飲んで「あ〜いい気分」なんて呑気なことを考えていると俺のスマホから着信音が鳴った。
椿からだ。
「あ、電話だ。ちょっと電話してくるね」
「はーい」
スマホを持って玄関に行き、通話ボタンを押した。
「はい」
『もう彼氏さんに聞いてくれたー?あんね、もう飛行機のチケット二人分取ったけん来てね』
は?
「どういうこと?」
ちょっと意味が分からないんだけど…。
『そのままの意味たい。ちゃんと往復分で取っといたけんね!速達で送んね!』
「え、いや、勝手すぎん?」
『こっちで決めちゃった方が早かど?お母さん達には内緒にしとくけん、彼氏さんには気軽に来てねって伝えとってー!』
「お前勝手過ぎやろ!光さんの都合も考えろって!」
このときの俺は馬鹿椿にイラついて、ここが光さんのいる光さんの家だということを忘れていた。
『彼氏さんに何か問題でもあっとね?』
「お前と違って繊細とたい!」
図太い椿と違う。
そう思って言い返しているとリビングのドアから光さんが心配そうな顔で見ていることに気づいた。
あー…ここ光さんちだった。
「…椿のせいで光さんちにいるの忘れてた」
『あっじゃあ、そこに彼氏さんおると?ちょっと代わってよ』
「はぁ…待ってて。…ねぇ光さん」
光さんのところに行き、通話画面を見せる。
光さんは「誰?」という顔をする。
「俺の姉の椿なんだけど、光さんと話したいって。話したくないなら別にいいからね?どうする?」
光さんのことだから断らないんだろうな、と思っていたら本当にその通りで俺からスマホを受け取った。
「お電話代わりました。皆月です」
本当光さんは真面目。
俺は電話が終わるまで光さんの手を握っていた。
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