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姉と弟、義兄と恋人 03
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俺の文句に椿は「だってそこしか空いてなくて」と何でもないように言った。
「なら諦めればよかったたいね」
「あんた本当ネチネチ煩かよ。女か。よくあんな美人と付き合えたね」
「はぁ?お前こそそんな我儘女でよく嫁にいけたな」
こうして光さんと颯斗さんがいい雰囲気になってる中、俺と椿は喧嘩になっていた。
「こら。二人とも。こんな所で喧嘩しない」
俺たちの喧嘩は颯斗さんの一言でお開きとなった。
椿の家に着いて部屋に案内された。
この部屋は人が泊まる用の部屋で、布団が二組とテーブル、テレビが置いてある。
いつも俺が泊まるときもここに泊まる。
あと高校卒業するまでに家出したときとか、よくここに逃げていた。
椿が換気のために開けられていたと思われる窓を閉めるのを光さんに凭れ掛かりながらジッと見る。
「疲れたでしょう?お昼までまだ時間あるからゆっくりしてなよ」
「うん。そうする。ご飯できたら教えて」
「あっ!僕、何かお手伝いを…」
光さんの申し出に対し、椿は「いいのいいの」と笑って断った。
「光くんもお客様なんだからゆっくりしてて!」
「そうだよ。とりあえず俺眠いから寝る」
「はいはい。じゃあ、ごゆっくりー」
椿が出て行ったあと、布団を二組くっつけて敷いて、光さんを引っ張る。
「ひかさん寝よ?」
気にしい…真面目な光さんは「手伝い…」と寝るのを渋る。
「起きてからで大丈夫。それに、あいつの都合に付き合わされたんだから、気にしないでいいんだよ」
だから寝よう、と光さんを布団に押し倒した。
そして、光さんが逃げ出さないようにギュッと抱き締めた。
「もうむり…ねる…」
本当、あいつのせいで光さん今日何時に起きたと思ってんの。
俺も夜勤明けで寝てないんだぞ。
そんなことを思いながら意識を飛ばした。
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