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【番外編】去年のクリスマス 02
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バイトを終え、光さんの家に帰ると、光さんはテーブルに突っ伏して眠っていた。
…しかも酒?の空のボトル二本とケーキのホール?が乗っていただろうプレートと一緒に幸せそうに。
ケーキのサイズって分からないけど、これ結構でかくない?
いくら甘党だからってここまで食べられるとか、さすがの俺でも驚くわ。
「光さん起きて。ここで寝たら風邪引くよ」
ゆさゆさと揺らすと、光さんはムクッと起き上がって「ふふっ!いろぉ」と飛びかかられた。
俺は光さんを受け止めると、よろけてしまってそのまま後ろに倒れ、尻もちをついた。
「いったー…。ってひかさん酒くさいよ」
「ふふ」
光さんは幸せそうに俺の胸に顔をスリスリと擦りよせている。
それを見て自然と笑みが溢れる。
光さんの腰に腕を回してトントンとする。
「そんなに俺に会いたかった?」
「うんっ。寂しくてケーキ買ってきてさ、スパークリングワイン二本開けちゃった」
「気持ち悪くない?」
「ないよっ」
それよりも、と顔を上げた光さんの目は潤んでいて、やばいと思ったときには押し倒されていた。
ガタッと音がした方を見ると、スパークリングワインと書いてあった。
…あれって度数10%超えてないっけ。そう笑いながら話していたと思う。
あれを二本開けたらこうなるのか。
視線を光さんに戻して、苦笑いしか出ない。
「ね、シよ?」
「俺、風呂入っとらんよ」
「そんなの関係ないよ」
ふふ、と目を細めて微笑むと俺のシャツを捲り上げ、唇で優しく啄んでくる。
「…ン」
思わず溢れた声に光さんは気を良くして、更に声を出させようと攻めてくる。
「は、…んぅ…ア…」
「もっと声聞かせてよ」
そう言われて、乳首を舐めたり噛んだりされ、俺は脱力して抵抗ができない。
フローリングの上に押し倒されて寒いはずなのに、光さんからの愛撫のせいで火照った身体にはそれが気持ちが良よく感じる。
「はぅ…ン…んっ」
「色葉くんは可愛いね。下も触るね」
俺の頭を一撫ですると「勃ってる」と嬉しそうな声をして俺のを取り出し、口に含まれた。
そのとき光さんは髪を耳にかけていて、それが色っぽく感じて「綺麗…」と俺のを咥えている光さんの頬に手を添えた。
「はに(なに)?」
「んんッ、は…ひかさん綺麗だなって。耳にかけてるの好き」
「あひはほ(ありがと)」
俺のを咥えたままそう言うと、再開した。
そして数分後。俺は追い込まれていた。
手と口でモノを弄られ、このまま口に出してしまいそう。
それなのに光さんが口から離してくれないから、どうにかこうにか我慢してるのに限界だ。
「は、は、…も、むり…っ!離して…っ!」
「ん、だひへ(だして)」
「ん…は、あ、…んん…っ!」
ピュ、ピュ、と俺の出したものを光さんは飲み込んだ。
脱力しきってそれを見てるだけしか出来なくてみっともない。
「美味しかったぁ…。寒いね。ベッドに行こう」
「えっ、ちょっと?!」
グイッと持ち上げられ、ベッドに運ばれると、また押し倒された。
「いろが足りないよ」
もっと頂戴、と啄ばむようにキスをされながら、ぼーっと「このまま食べられるのかな」と考えていた。
しかし次第にスピードが落ちてきて「眠い」と聞こえるとズシッと光さんが体を預けてきた。
「ひ、ひかさん…?」
「スー…スー…」
どうやら寝落ちたらしい。
「マジかー…」
いや、あんだけ飲んでおいて起きていられるのがすごいな。
数時間後、俺が起きるといつもより機嫌のいい光さんがいた。
「機嫌いいね」
「クリスマス一緒に過ごせなくて悲しかったけど、僕に攻められる色葉くんが可愛かったからどうでもよくなっちゃったの」
「一緒に過ごせなくてごめんね」
「んーん。バイトお疲れ様。今日は一緒に過ごしてね…?」
不安そうな顔になった光さんに「もちろん!」とキスをすると、「嬉しいっ」といつもより可愛さ100倍の光さんが見られて、一足遅い幸せなクリスマスが始まった。
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