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一つ一つ7
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着替えてリビングに出ると優流はどこか申し訳なさそうな感じにソファーで正座していた。
謝りたいこととか、嬉しくて待ちわびている時とかに基本正座していることが多いことに最近気づいた。
「足、崩さないとまた痺れるよ。」
「あ、うん。ごめんね。」
なんで謝られたのか分からないまま優流は足を崩した。
俺はそのすぐ横に座るとソファーの端まで逃げられた。
いや、確かに昨日はやりすぎたとは自覚している。
自覚はしているものの今さっき帰ってきた時はむしろ誘ってきてたよな?
着替えて戻ってくるその間に何があった?
と、少しの間悩んでいたが本人が目の前に居るのに聞かない手はないなと本能的な何かが俺に囁きかけた。
「おいで。ちょっとお話しようか。優流」
と、出来るだけいい笑顔らしきものを作って自分の横をポンポンと叩くが一向に来る気配がない。
あれ。俺そんなに嫌われるようなことしたっけ。
表面では平静を保つが中身がグシャグシャになってきた。
もしやと思い、自分の膝の上を叩くと驚く速さで乗ってきた。
そんな体力がどこから出てきているのか聞きたいぐらいだ。
まぁいい。今は本題に入ることの方が大事だ。
「どうして、さっき俺を避けたの?」
「約束、破っちゃったから。」
「約束?」
はて、何のことだろうと考えて思い当たることなんて一つしかない。
玩具の事だろう。
1日1つずつ使い方を俺に教えて、俺が、優流をその玩具で可愛がって上げるというもの。
多分その「俺が」の部分を「自分で」してしまった事を言っているのだろう。
俺がその事に気付いたことを察したらしい。
優流は申しわけなさそうに俺の膝の上から見下ろしている。
いい訳なんて簡単に出来るのに馬鹿正直だな。
「怒ってないよ。むしろ、勉強になった」
「べ、勉強…?」
「そう。勉強。教え方には実演って言うのがあるからね。うっかりそこを見落としていたよ。へぇ、そういう風に優流は悦ぶんだってね?」
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