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春の実力テスト結果2
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ふと、ヒソヒソと話し声が聞こえた。
「おい、あれ。学年トップと2位達だ。」
「相変わらずメンツ変わんねーな。いいよな。あの二人に勉強見てもらえるんだからさ。」
なんだ、嫌味か。
そんなことに耳を貸すなんてね。
取り敢えず、点数はメモして置こう。
優流の分もメモをして渡す。
「わ、ありがとう!」
「なんつーかさー。酷くね?俺達が何をしたんですかっつの。陸希もそう思わない?」
「思わない。僻みに耳を貸すぐらいなら今日の夕飯のメニューを考える。」
「さっすが、陸希。超家庭的。で、今日は何にすんの?」
「肉じゃがとほうれん草のお浸し。味噌汁は、お麩と長ネギにするか…ってなんで聞くんだよ」
「先輩!食いに行きましょう!決定!」
すごい速さで走って行った。
後から聞こえたのは先生からの「廊下を走るな!!」という怒号だ。
「あー…なんかごめんね?奏多には俺から言っておくから気にしないで?」
「いや、大丈夫です。」
「うん。今晩は皆で食べるのもいいかもね。」
「ありがとう。じゃ。」
そう言って笹原先輩は落ち着いた足取りで歩いて行った。
優流はどうやらこれで帰るそうだ。
少し寂しそうに帰っていくのが見えた。
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