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入学式
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4月の中頃。
俺はただ地元校ってだけのと寮っていうのに惹かれてこの男子校に進学した。
「ですから!貴方方の健全な成長のために!学校長である笹波をはじめ、優れた教師達で!」
などと同じ内容を永遠に語る校長の話に耳を傾けることもなく相部屋になった人はどんな人だろとか、今日の夕飯何にしようなどという平和で平凡な思考を巡らせていた。
まさか。人間を飼うことになるなんて知らずに。
「起立。礼。1年生はそのままクラスごとに教室に戻り、先生方から寮の部屋の鍵を受け取って教室で静かにしていてください。」
「1年A組!回れ右!退場!」
ヤバイ。眠いかも。
欠伸を噛み殺しながらも前のやつの歩調に合わせながら教室に戻っていく。
時々人の靴を踏む奴もいるがアイスを奢ってくれるそうなのでそれでよしとしよう。
この高校の寮の部屋割りは申請がなければ基本1つ上の先輩との2人1部屋ってことになる。
俺はもちろん申請はしなかった。嫌な先輩に当たったら家に帰ればいい話だし。
先生から部屋の鍵を受け取り適当に話を聞き流して心待ちにしていた寮へと向かった。
自慢じゃないがウチの寮は一つのマンションをごっそりと使っている。
それだけじゃない。ここを卒業したらそのまま住み着けるのだ。
「ヤッべ。なんかニヤけてきた。」
何だってこれからの将来が住むところだけだが確定されているのだから。
住むところさえあれば自分がやりたいことに集中できるのだから。
さて、どんな先輩が俺を迎えてくれるかな?
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