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あぁ。問題児ね。わかります。
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次の日の朝、腕に重みを感じて目を覚ました。
ん?
先輩?なんで。
別々の部屋だったはずなんだけど。
まるで腕枕してあげてるみたいじゃないか。
とりあえず、聞くしかないか。
「ン……陸希、君?おはよ。」
キュンッ
「お、おはようございます。なんで先輩俺のベッドで寝てるんですか」
は?今キュンッてした?なんで。
先輩の方を見ると先輩は嬉しそうに抱きついた。
「昨日、少し寒かったから陸希君にと一緒に寝たいなって。ダメ…だった?」
少しシュンとして俺の方を見てくる。
反則だろそれ。俺だから良かったもののコイツみたいなガチホモだったら今頃絶対襲われてる。
仕方なく俺はベッドから離れて朝食とお弁当をテーブルに並べてから着替えて椅子に座った。
先輩はパジャマのまま幸せそうに朝食を頬張っていた。
「やっぱり陸希君のご飯美味しいなー。目玉焼きだってどうしてこんなに綺麗に焼けるか不思議だよ。」
「コツとかそんなものないですよ。慣れです。慣れ。今度一緒に作ってみますか?」
「一緒に?!いいの?」
「まぁ。休日限定ですが。」
「わぁーい!」
朝食も食べ終わり、食器を洗っているうちに先輩は着替えていた。
相変わらず前髪長いな。邪魔だろ。
仕方なく自分の頭につけてるヘアピン数本とって先輩の前髪に留める。
「陸希君のヘアピンだー。よーし!今日はなんだか頑張れそうかな?」
「はいはい。行きますよ。」
俺は自分のクラスに来たはずなのに何故か先輩もついてきてる。
話を聞くと昨日は学校には行かず新しい自分の部屋を探し求めて道に迷っていて自分のクラスを確認していなかったらしい。
行き帰りの送り迎えは必須になったな。
とりあえず職員室まで行ってクラスを聞いてそのクラスに向かうことにした。
「牧野。辻野は頭はキレるが少々問題児なんだ。気をつけろよ?」
「あははー…。肝に銘じておきます。」
それ。鍵渡した時に行ってくれ。
とりあえずクラスまで先輩を送り届けてから自分のクラスに戻った。
おはよー。の大合唱の中、数人の男子がぼんやりと窓を眺めている。
その中の一人に俺の友人。熊野奏多(くまのかなた)がいた。
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