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あぁ。問題児ね。わかります。2
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「はよ。奏多。そんなにぼんやりしてどうしたんだよ。」
「………陸希。はよ。うんまぁ。ね。」
これは確実に何かあったクチだな。
友人の悩みなら聞くしかないか。
「陸希、俺、昨日同室の先輩にメチャクチャにされたの。もうお婿さんとか行けない。」
うわぁ。
マジでここガチホモ学園かよ。
やめてぇ。転校届けだそうかな。
窓の方に目を向けると先輩方が何かを追いかけているかのようにすごい勢いで走ってる。
誰を?と思いまその先で走っている人を見た。
嘘だろ?
なんで、辻野先輩が追いかけられて…つかなんか辻野先輩若干はだけてるし。
「あれって、お前んとこの先輩じゃないの?」
「そう、だけど。」
「あの先輩、普段から無防備だからよく先輩方に襲われそうになって逃げてるって同室の先輩に聞いた。」
なんか、コイツの顔が赤い。まんざらでもないってか。
それはそれでいいとして先輩ヤバイじゃん。
俺は知らないうちに教室から出てその場所へと走っていた。
「先輩!辻野先輩!」
「む、陸希、君?」
先輩って本当に貧弱すぎる。
もうゼェゼェ言ってるし。
腕をつかんで走ってもどうせすぐ転ぶのは目に見えてる。
仕方なく先輩を横抱きにして全力で職員室まで逃げた。
先生方は大笑いしている。
その中にあの時忠告してきた先生もいる。
「だから行っただろ?辻野は問題児なんだ。って。」
「ハハッ…流石に不良っぽい先輩方に追い掛け回される程とは思っていませんでしたよ……」
「一応辻野はこの後は寮に戻りなさい。」
「授業の単位とか…」
「辻野は毎度学校に来る度こんなんだからな。自宅学習をするように言っているんだ。週1で学校に来てね。」
なるほど。それはそれで納得できる。
「ごめんね?陸希君。」
「ハァ…学校に行くたびにこんなことになるなら最初から言っといて下さいよ。」
「うん。ごめん」
少し声を低めしすぎた気がする。
先輩を下ろすと服をちゃんと来てカバンを持って職員室から出ていった。
言いすぎたか。
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