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犬の散歩
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次の日の朝。
6時を知らせる声がテレビから聞こえてきたと同時にインターホンが鳴った。
「優流。今手が離せないから出てくれる?」
「う、うん!」
朝6時に来るのだから朝ごはんは食べてないだろう。
仕方なく奏多の分も用意できるようにしておく。
奏多は普段からちゃらんぽらんな部分が多いがこういう自分が得する時にだけはきっちりきっかりとしている。
私生活にも活かすべきだと思う。
実際本人に言ったが「ロボットじゃないんだから無理」と即答された。
「む、陸希君。もう一人いるんだけど……」
「?構いませんよ。」
と優流に連れられて奏多ともう一人の人がいた。
眼鏡をかけていて一件すると物腰が柔らかい人のように見える。
だけど、腹の底では何を考えてるかわからない。
「はじめまして。牧野陸希君だよね?僕は奏多君と同室の笹原夏生(ささはら なつき)。よろしくね。」
「よろしくお願いします。」
なんとなく予想はついていた。
奏多の同室だということは。
だけど、すぐに行動に出る人じゃなさそうなのに入学式の次の日に奏多がメロメロになった人だ。
というか。
「お前…先輩に聞けば済む話だろ。」
「丸投げ出来ないじゃん」
「ソファーでくつろぎながら言うな。ほら、飯食ったら即効で終わらせろ。笹原先輩もご一緒にどうですか?」
「んー。それじゃあご相伴にあずかろうかな。」
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