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邪魔者5
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風呂から上がってソファーでテレビを見ていると膝に重みを感じた。
「どうしたの?」
「陸希、無理してない?」
「してないよ。どうしてさ。」
「陸希ってたまに意地悪になるけどすぐに俺の事考えるから…」
なんだ。そんなことを考えていたのか。
「大丈夫だよ。明日は優流が頑張るんだろ?」
すぐに顔を赤くして俺の腹に顔を埋めて頷いた。
可愛らしくて思わず撫でた。
ヴー、ヴー、ヴー
?誰からだろう。
携帯を取り出して見ると妹からだった。
双子の妹だ。
正直俺はあいつが苦手だ。
「なに。」
「あ、お兄ちゃん!3コール以内に出てって前から…」
「無茶言うなよ…今さっきまで風呂に入ってたんだから。」
「明日泊まりに行っていい?」
「明日は無理。予定入れてるから」
電話の奥でブーブーと文句言っているけどコレは譲れない。
優流は不安そうに俺の顔を見つめていた。
「えー。お願い!高校近所じゃーん!」
「無理なものは無理。だいたい男子校の寮に泊まりに来るとか普通ありえないから」
「じゃあ今日!今日ならいいでしょ?!」
「今日?!今もう9時過ぎてんだけど!」
「今日ぐらい良いんじゃない?」
優流の方を向くと少し苦笑いしている。
「はぁ…今日だけな。今から迎えに行くから。」
「やった!」
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