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帰ったら?
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朝食を食べ終わったかと思うと希羅はソファーでくつろぎ始めた。
「おい。そろそろ家に変えれば?父さんや母さんに心配かかるだろ。」
「別にいいよ。お兄ちゃんの部屋に泊まってたって言えば何も言わないし。むしろ事実だし。」
「今日用事があるって言わなかったっけ?」
「…ここで私が留守番してちゃダメなの?」
「だめ。俺達がいない間に何するか信用出来ない。」
やけに頑固だな。
いや、もともと頑固ではあったけれども…
と、丁度よく電話が鳴った。
母さんだ。
「なに?母さん」
「希羅がまだ帰ってきてないのだけどなにか知ってる?」
平静な声に聞こえるがこれはかなり焦ってる。
母さんが本当に平静なら「もしもし、母さんだけど」と最初に来るから。
用事から言い出すのは焦っている証拠。
「希羅なら今寮の俺の部屋にいるんだけどさ。今日用事あるから今から迎えに来てやってくれない?そうじゃないとアイツ帰る気ないよ。」
「先輩方に迷惑とか…」
「かかってる…のかな。」
「分かった。じゃあ迎えに行くね」
それで通話が終わった。
ソファーの方に目をやると信じられないと言いたげな希羅がこちらを見た。
「なんで母さん呼び出したの……?」
「あまりにも心配かかってるから。まだ高校生なんだから親に迷惑かけるな。」
「別に、もう親から自立できてるし…」
「どこが?1人で外出れたぐらいで自立した気分になるのはやめとけよ。お前がなにか起したら親が責任負うんだからな」
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