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帰ったら?2
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希羅と睨み合うこと十数分後。
インターフォンが聞こえた。
母さんだな。
「はーい。」
と、ドアを開けるとやはり母さんだ。
「陸希、希羅は?」
「部屋の中。」
「お邪魔していいかしら?」
「いいよ。」
と母さんを招き入れる。
希羅はと言うと母さんの顔を見るとあからさまに嫌な顔をした。
そしてキツく俺に人睨みした。
「ほら、希羅。お兄ちゃんにあまり迷惑かけないの。」
「かけてないもん。」
「今、用事が済ませなくて困ってるじゃない。」
「だったら私が留守番するもん」
「何言ってるのよ。あんた、お兄ちゃんのものすぐに私物化しちゃうんだから留守番なんてさせられません」
と、女同士の言い合いが始まった。
希羅の俺への狂愛ぶりには親ですら呆れている。
俺にとってはいい味方だ。
優流はどうしたんだろ。
そう思ってあたりを見回すと二人の言い合いにどうしたらいいのか分からずあたふたしている。
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