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陥
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「和泉。」
―ぅ…ん
まだ寝ぼけとったオレは
半開きの目のまま、静の匂いがする方へと体を擦り寄せた。
「おい。」
「…あったかいなぁ。」
―気持ちええ。
メチャメチャ安心、する…。
温もりに鼻を埋めて、深く息をついた。
―せいの香りがする。
「なにをしている。」
「…ぁ。」
頬をつままれて、バッチリ目が醒めた。
「いたっ!」
上から突き刺さる視線のが、断然痛かった。
「い、や、…まだ、ちょっと眠いな、って思って。」
ヘラっと笑って、引っ込めようとした右手の親指が、パクンとくわえられた。
「あったか、くて。ええきもちやったか、ら、その…つい。な?」
目と目を合わせたまま、シドロモドロなオレの言葉に合わせて、静の舌が、ゆっくり動いて
ドクドク
心臓が、強く打ち始めた。
「せ、い…?」
―ヤバい。
また、流され、る。
「集中しろ。」
そない言われても、もう他のことなんか…
って。ちゃうやろ?
オレと静が、こないしてわざわざ会うてんのは、こういうコトをする為やない。
―ちゃんと話し合わな!!
一瞬クリアになった頭が警報を鳴らした。
「まって!ダメや。は、はなし、せな」
「終わったら、聞いてやる。」
完全にヤル気の静に、組伏せられてしもた。
「それ、やと、オレが、ム…り」
膝を弄ってた手が、スッと脚の付け根あたりまであがってきた。
「あぁ…そ、や。たんじょう、日とか。」
必死で考えて、胸元にある耳に向かって、ゆうてみた。
「もっと、静の、こと知りた…。」
もう話は終わりやと言わんばかりに、抱きすくめられた。
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