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mission
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「んっ、…ぁあっ!」
向かい合った腰を擦り付けて、和泉は喘いだ。
「ほら。それだけじゃ、まだまだイケないだろう?」
下から響く笑いを含んだ声が、脳を犯す。
手に手を重ね、強引に二本纏めて握らされた。
―カチカチに勃っとる。
そう感じただけで、ズクンと腰にきて、フニャリとどこかから、力が抜けてしまう。
「そんな、言うたって…もっ、腰に、力が、ぁ、入ら、へんって。」
何度か裏側がまともに合わさって、体が跳ねた。
「今後は、腹筋だけでなく、背筋や脚も鍛えないとだめそうだな。」
スゥッと腹が撫で上げられた。
「ぇ?……し、知って、たんか?」
密かに、少しずつ。
筋トレに励んでたことがバレていた。
―恥ずかしい。
まるで、アホみたいやんか。
盛大に照れた和泉は、静の胸に顔を押し付けた。
「俺が気付かないとでも?何度こうして肌を合わせたと思っている。」
「し、知ら、ん。そんな、回数とか、覚えて、へん。」
脇腹でいたずらに動く指先が、息切れを引き起こす。
「ウソだな。何度も頭の中で反芻して。その度、堪らなくなっていただろう?」
クスクス笑う確信犯に、切なさも何もかなぐり捨てて、和泉は喚いた。
「笑い事かいな!オレ、ホンマにメチャメチャ困って悩ん…」
―ハッ!!
我に返って、口を押さえたところで、もう遅い。
見つめているライトブラウンの瞳が、眇られたのが判った。
良くできました、と言いたげな顔をした相手は、全く逆の言葉を紡ぐ。
「一言、言えば済むと教えたのに…悪い子だ。」
まさぐられていた胸が、強く摘まれる。
「ゃ!ソコ、…やめ、ろっ!」
女ではないのに
たった一本指が動くだけで、反応してしまう。
自分の意に反して熱を持ち、溶けてしまう体が、心底恨めしく、そして、浅ましいと嫌悪感を隠せない。
―こないに簡単やったら。
いつか、飽きられてしまうんちゃうやろか?
そんな危惧に、いつも押し潰されそうになる。
―こわい。
「和泉…?」
「ん。何でも、ない。」
向かい合った腹の間に滑り込ませた手を懸命に動かした。
「な、きもち、ええ?」
自分は今すぐにでも果ててしまいそうだが、相手はまだまだ余裕らしい。
「なぁ。も、ギブや。手伝うて…。」
半泣きで、すがりつけば、静はニヤリと笑った。
「今から言うことが出来たら、協力してやろう。」
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