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逢Ⅲ
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結論から言うと
デートは、大失敗。
静が現れてオレを呼んだ瞬間から
オレにはもう、静しか見えへんかった。
人混みも、茶室も、池も。
肝心の桜でさえ、ほとんど記憶にあらへん。
―静が居る。
それだけで頭が一杯やった。
お陰で、他人にぶつかりまくりやったし
何も無い所で何度も転びかけて
池へは、バッチリ片足を突っ込んだ。
「何をやってるっ!?」
珍しく大声を出した静は、オレの腕を掴んで、池から引っぱり出すと、近くにあったベンチへ座らせた。
「これでも飲んで、少し落ち着け。」
渡されたんは、冷たい炭酸飲料やった。
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