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沈
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オレ達は、縺れるようにベッドにダイヴすると、無言で唇を合わせた。
静!静!静…。
指で、唇で、胸で、感じる存在。
―胸が、イッパイで溢れそうや…。
ジワジワ歓喜と息苦しさが押し寄せる中
夢中で応える内に、静の指先が下へそろっと降りてゆく…。
「んんっ!」
期待した所を素通りされて、オレは、焦れた声を上げた。
「ソコより先に濡れたのは、コッチだったろう。」
ゴトンと音がして、足首が軽くなった。
「っ!?」
触れられたつま先から、ゾクゾクとナニかが這い上がる…
「ぁ。」
体が一瞬で思い出した。
…あの夜。
―札幌、や。
濃密で、気の狂いそうな記憶がまざまざと思い出された。
上書きするように、ゆっくり上がってくる、唇と掌が、膝まできた時、オレは、堪らず静の頭に手を伸ばして、押さえつけた。
「ゃ!」
構わず、しゃぶりつかれて、甘噛みされる。
「ふっ、ゃ…あ、ぁ。」
下から見上げてくる視線にさえ、煽られて、オレは半泣きになりながら、身を捩った。
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